一週間前の残暑がウソのように、涼しい朝♪
もしかしたら秋はこないのか、とさえ思われましたが、やっぱり季節はちゃんと動いてる。
最近読んだ本を一冊。
小川洋子さんの本は「博士の愛した数式」の映画がとても好きで、それがきっかけで読むようになりました。
犬好きなところも親近感♪
このエッセイにも愛犬が登場しますが、お別れの場面もあり、たまたまその場面に電車の中で遭遇し、涙が落ちそうになって慌ててやめました。
ワタシを観察してた人がいたとしたら、きっとバレたでしょうが;;;
ベテランの作家さんなのに、なんとなく弱気なところとか、自信なさげなところも、微笑ましいし、可愛らしい。
幼かった息子さんとのエピソード、小川さんが豆腐を切っているときのやり取りなのですが、キュンとなる。
ささやかなことなんだけど、その思い出ひとつあれば、いつでも幸せな気持ちに浸れるだろうと思えるような出来事。
自分にもそういう思い出があるなぁと、しみじみした気持ちにさせられる。
例えば・・・一生の中で味わう幸せのほとんどは、半径1キロくらいの中にあるんだと、そんなふうに思える一冊です。
文庫の解説は、なんと、菊池亜希子ちゃんでした。