やっぱり本が好きだなーと思うので、ひと月に2回くらい本について書いてみることにしました。
で、ちゃんとタイトルも決めました。シンプルに『本棚』。
決めました、とエラそうに言うほどのタイトルでもないけどね。
今日はその1回目です。
お月さまが池にうつった自分の姿をそれとは気づかず、是非友達になりたいと思い、つきのぼうやに連れてきておくれとお願いします。
池の中のお月さまにたどり着くまでに、ぼうやが織り成すあれこれが微笑ましくて、ストーリーよりもそのひとつひとつが好きなお話です。
たとえば・・・
『とちゅうで うっかり ほしを けとばすと、 ほしは ながれぼしに なりました。』
『つきの坊やは、むすめの かみに つきのかけらを、 ふりかけました。
むすめの かみが、 いつも つやつや しているように。』
などなど。
見返しの、お月さまに照らされて影を作っている絵もとてもきれい。
ぼうやと一緒にゆらゆらと、ときにはビューーンと、風に吹かれるままに漂ってみたくなります。
『つきのぼうや』 福音館書店
イブ・スパング・オルセン 作・絵 やまのうちきよこ 訳