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カテゴリ:いわさきちひろ( 5 )

ちひろさんの絵 3

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安曇野ちひろ美術館で展示されていた『緑の幻想』という名のついた絵です。
この絵のことは今までも知っていたけれど、特に気に留めることはありませんでした。
それが今回、原画の展示を見て、なぜか強く印象に残ったのです。
そういう絵って、ときどきあります。

『ぽちのきたうみ』の、電車から窓越しに海を描いた・・・窓の横には黄色い帽子と赤い水筒が吊る下がっている・・・絵もそうだし、『ゆきのひのたんじょうび』の夕焼け空の絵もそうだった。
この夕焼け空の色は、絵本の色とは微妙に、でも確実に、違うのです。驚くほど。
橙がかった桃色の広がりかたや、かすれかたも。
そこがすごく胸に沁みてくる、というのか。
やっぱり、原画の持つ力、というのがあるんでしょうか。
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by sibafuki | 2011-06-09 19:28 | いわさきちひろ | Comments(0)

ちひろさんの言葉

いわさきちひろさんについて、多くの人がその絵を語ったり、人柄を語っている。
ちひろBOXに寄せられた文章を読んでいると、お年寄りから子ども、有名人からそうでない人まで、それぞれの人の思いが染み入るように伝わり、ちひろさんの絵が本当にたくさんの人を幸せにしているんだなぁと、しみじみ思う。

東京にある美術館の1階左側の建物に、ちひろさんのアトリエが復元されている。
そして、それを囲んだ壁つたいに、生い立ちや写真が飾られ、自身の短い言葉にも触れることが出来る。
それを読んでいて、ちひろさんの文章がもっと読んでみたくなった。

この「ラブレター」には、ちひろさんの情熱的なところや、お茶目な姿、恋する女子の葛藤や喜び、そしてラジオの人生相談に夢中になってしまったり、請求書を溜め込んでしまうといった、親近感を感じさせるようなところ、そんな知らない部分が本人の言葉で語られている。(日記として書かれているところもあるので、こんなふうに人目に触れてしまって、ご本人はどう感じてるのかな・・・と、ちらっと思ったりもするけど。)
まだ、全部読んでないのだけど、本当に可愛らしい人だ。

結婚前、ご主人となる人からの連絡がこないことに心を痛め、
「もう永遠にひとりぼっちなのだから、自分の道を励もう」
と書いたかと思えば、待ちに待った便りが届くと、
「私は気が狂っていたにちがいない」
と、言い放ち、いそいそと部屋の片づけを始めたりする。
それが可愛らしくて、私は読みながらニタニタしてしまう。

ご主人と二人で体操をしている写真があり、少女のような顔をしている。
きっと、自分の感情に素直な人、なんだろう。
そしていつも「絵を描く」ことだけはやめられなかった。
そんなちひろさんを、公私にわたって支えたご主人の愛情の深さと大きさを思う。

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只今、台風14号接近中;;;
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by sibafuki | 2010-10-30 15:49 | いわさきちひろ | Comments(0)

ちひろさんの絵 2

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とてもとても小さな絵だった。
以前、美術館で原画をみたとき、その、手のひらに乗ってしまうような小ささに、思わず身を乗り出してしまいました。
リンゴに乗っかる、健康でやんちゃそうな天使。
くしゃくしゃにはねた髪。
とかすことを嫌がって、お母さんからするっと逃げ出してきたのかな。
真っ黒な瞳と、ニッと笑った口元には、誰をも元気にしてくれる力を湛えている。
この小さな絵を見て、どれほど多くの人が笑顔になったことでしょう。

娘の部屋に、唯一飾られてるちひろさんの絵も、この『りんごと天使』です。
「この絵の包み紙のお菓子、美味しかったよねー」
それが理由らしいです。
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by sibafuki | 2010-07-07 08:58 | いわさきちひろ | Comments(0)

ちひろさんの絵 1


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ちひろさんの絵は雨の風景が多い。
傘をさす子どもたちが、色とりどりに描かれる。
だから、この季節になると、あの静かな場所にあるちひろさんの絵を見に行きたくなる。

高校生の頃にちひろさんを知って、美術館に行ったり、絵本や画集を見たりしたけれど、その時々で惹かれる絵が違ってきたりする。
この『ゆびきりをする子ども』は、今、一番好きな絵だと思う。

二人ともうつむいていて、少し淋しげなんだけど、男の子のほうがどことなく仏頂面なのだ。
ゆびきりしよう、って女の子に言われて、少し照れてるのかな。
でも。
指の感じがどうにも、男の子から手を差し出しているようにも見えて、だとしたら、ちょっと違うなぁ・・・
二人のあいだにどんなことがあって、どんな話が交わされて、野原の中でゆびきりをすることになったのか、二人はこのあともう、一緒に遊ぶことはなかったのか、そんな永遠にわからないことを、絵を見るたびに考えてしまう。
黄色い花を持つ、女の子の手が印象的だ。

女の子のスカートのポケット。
男の子のひじあて。
二人の朱色のほっぺ。
1966年の絵だから、当時の子どもはみんなこんな感じだったんだろうな。
まだ、原画は見たことありません。
いつか、きっと、見れる。 そう思っています。
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by sibafuki | 2010-06-23 10:12 | いわさきちひろ | Comments(0)

ちひろ展

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『わたしがえらんだいわさきちひろ展』に行きました。
夏休み中の特別展なので混み合っていましたが、どの人もにこやかに、連れのある人は小さく会話を交わしながら、絵を見つめていたのが印象的でした。

この人の絵はきっとこの先、何十年も何百年も、子供がこの世界にいる限り、愛され続けていくのだろうと思います。
絵を見る人は自分の子供の頃を思い、子や孫の姿を重ね、訪れることのないであろう国に住む人たちを思うでしょう。
希望も夢も愛しさも安心も悲しみも苦痛もやりきれなさも、笑顔も涙も全部。
そして、この先守らなければならない一番大切な何かを強く胸に刻むことでしょう。


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今回私が選んだ3枚。
ハイジと、十五夜と、あごに手をおく少女。
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by sibafuki | 2009-08-27 19:56 | いわさきちひろ | Comments(4)