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sawa sawa ・・・

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カテゴリ:本棚( 59 )

本棚 その7

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今年最後の本棚です。
ふきちゃんと暮らすようになり、犬について、動物について、一緒に暮らすという事について、それぞれに生きていくということについて、今までより考える事が多くなりました。
ペットショップに行って、犬や猫の赤ちゃんを見てはカワイイ、カワイイと騒いでいましたが、もうそれもなんだか出来なくなってしまいました。
ある程度大きくなった子達のお散歩はどうしてるのかとか、この間来たときもこの子はいたけど、もし誰にも飼われることなく過ぎていったらどうなるのかとか、そんなことばかり気になってしまう。
もちろん感傷的になりすぎてるってことは重々承知です。
お店だって慈善事業じゃないのだから。
私にとってふきちゃんは大切は家族だけど、お店にとってその子達は商品でもあるのだから。

年間に数十万頭の犬や猫が殺処分されていると聞けば、誰しもが愕然とするでしょう。
どうして、って、何とかならないの、って、思うでしょう。
でも、多分思うだけで夜が明けてしまうのです。
そしてまた、時間がたち、日々を過ごしてるうちに、ショックを受けて愕然としたことも、気持ちのどこかに置き忘れてしまいます。
そうでもしないと、辛くてとてもやりきれないから。
でも。
そういう現実に正面から立ち向かい、手を差し伸べ、尽力している人たちもいるのです。
ただ黙々と、百匹以上もの犬が暮らす犬舎を掃除し、水や餌を与え、毛を刈り、薬を与え、汗だくの作業をする。語るのではなく、動く。
犬たちが不本意な死を迎えることのないように。
それでもやっぱり殺処分は毎日繰り返される。
それを私は絶対忘れる事のないようにしなければ。
記憶のどこかに置いてきてしまったりしてはいけないんだ。

『君と一緒に生きよう』 毎日新聞社  森 絵都
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by sibafuki | 2009-12-28 19:32 | 本棚

本棚 その6

休みも半ばを過ぎました。
お掃除計画はまぁまぁ・・・ってとこです。
手強いモノはどうしても後回しにしてしまいがち。
今日はガス台&シンクまわりをやるぞーー、絶対やるぞーー

昨日は引き出しと本棚の整理をしました。
本て結構重くて、リビングの棚は本の重みでしなっています;;;
大変な事になる前になんとかしなきゃなぁ、とは思いつつ昨日まできてしまい、ようやく・・・
そしたら。
こんな懐かしいマンガを見つけてしまいましたよーー
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小さな恋のものがたり、あめんぼみたいに小さな女の子チッチとノッポのサリーの恋のお話です。
陸奥A子さんのマンガとともに幼き私の恋のバイブル!?的存在。
家にあったのは1巻~14巻までと、20,21,22巻。
読んでた頃を思い出すなぁ。
マンガの合間に綴られる詩(当時はポエム、などと呼ばれてましたね;;)も懐かしい。
チッチとサリーは一応恋人同士なんだけど、もう完全にチッチの片思い度が強くて、やきもち、わがまま、自己嫌悪、そしてマイナス妄想の繰り返し。
もうそこまで凹んじゃうの!?ってくらい。
でも、本当に可愛らしいチッチ。
さくらんぼとか、たんぽぽとか、シャボン玉とか、春の風とか、きんもくせいの香りとか、今年一番の雪とか、そういうものをこよなく愛する気持ちを持ち続けてる女の子。
そしてひとたびそれらに心奪われると、大好きなサリーが待ってることさえ忘れてしまう。
そんな無邪気なチッチを見て、クールなサリーも心安らぎ、きっと、やっぱり離れられない、って思うんじゃないかな。
時を経て、二人はどうなったんだろう。
トンコちゃんは、山下クンは、岸本さんは、スミレの彼女は、みんなまだ高校生で、きらきらした恋のさなかにいるんだろうか。
小さな恋のものがたりは今、41巻ぐらいまで出てるみたい。
すごいなぁ。みつはしちかこさんもお元気なんですね。

『ちいさな恋のものがたり』 みつはしちかこ
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by sibafuki | 2009-12-08 09:29 | 本棚

本棚 その5

プーさん、よるくま、くんちゃん、そしてミハイル・イワノビッチ・・・などなど、クマの登場する絵本は数多いです。
本物の熊は相当危険らしいけど、絵本の中では大人のクマはユーモラスでのっそりしており、子どものクマはコロコロとやんちゃなイメージで、感情移入しやすいのでしょうか?
そして、この絵本の主人公もクマ。
シンプルに「くまさん」と呼ばれています。
くまさんはとてもまじめ。仕事を持ち、毎日の日課を淡々とこなし、人々には親切にふるまうので、町の人たちからとても愛されているようです。
このくまさんシリーズは全4冊あり、くまさんはそれぞれの本で違った仕事を持っている。
その中でも私は『せきたんや』という仕事がお気に入り。
だってせきたんや、なんてあんまり馴染みがないし、でも、力持ちのくまさんにはもってこいだと思うから。
「はい!はい!」と馬を走らせ、「どかん!どかん!」とせきたんを小屋に投げ込み、もらったお金を「1こ、2こ、3こ」と数え、馬と一緒に「ぱかぱか ぱかぱか ぱかぱか!」と帰っていく。
そんなリズムの繰り返しも楽しくて、当たり前の日常をまじめに過ごしていく事が、そんなに悪くないどころか、とても気持ちのいいことに思えてくる。
そしてあとひとつ。
一生懸命働くくまさんの姿がとってもぬいぐるみチックなのもまた、心躍るのです。
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『せきたんやのくまさん』 福音館書店
フィービとセルビ・ウォージントン 作・絵  いしいももこ 訳
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by sibafuki | 2009-11-21 09:37 | 本棚

本棚 その4

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江國香織さんの文章が好きなので、新刊が出ると大概読む。
今回は山本容子さんのこんなステキなカバーが。
そして本体は華やかな花模様。本屋さんで見かけたら、ちょこっとカバーをめくってみてください。

雪だるまの雪子ちゃんは人が作った雪だるまではなくて『野生』の雪だるま!!なのだそうです。
一人で生まれ、一人で暮らしているけれど、記憶の中にはちゃんとお父さんもお母さんもいるんです。
そのへんの筋書きがとても楽しくて、面白くて、感心しながら読んでしまった。

私が江國さんの本のどこが好きなのかと言えば、多分ストーリーの展開とか、登場人物の生き方とか、そういう事じゃないような気がする。
江國さんの生み出す言葉とか、登場人物を包む風景とかモノとか色とか、物語には直接関係ない余分な(本当は余分じゃないかもしれなけど。)部分とか、そういうのに無性に惹かれてしまう。

愛犬、雨とのことを書いたエッセイの中で、江國さんが雨と一緒に絵本を読んだという話がありました。
雨は『本が大好き』なので、じっとして聞いておらず、本をくわえたり噛んだり大暴れをしていた、というような事が書かれてあり・・・
その一文を読んだとき、そんなふうに思う江國さんにあきれ返り、私はますます江國さんが好きになってしまったのでした。

『雪だるまの雪子ちゃん』 偕成社  江國香織
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by sibafuki | 2009-11-11 10:15 | 本棚

本棚 その3

台風一過で午後から青空が広がった。
久しぶりに1時間ほどかけて散歩をしてきました。
ふだん歩かない道を歩くのは楽しいです。
でも、ふきちゃんはちょっと警戒しながら歩いてます。
以前はどんな道でも同じようなペースだったのに、大人になってきたんだね。

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佐藤さとるさんの本はきっとだれでも1つくらいは知っているでしょう。
学校の図書館にもたくさん並んでたし。
挿絵はいつも村上勉さんで、ね。
私がこの人の本を一生懸命読んでたのは中学生の時でした。
ここに写した前列の3冊はその頃買ったものです。
そしてこの人の本を思うとき、いつもセットになって、当時の自分を包んでいたものが思い出される。
あまり日当たりの良くなかった茶の間とか、掘りごたつでお相撲を見ていたおじいちゃんとか、大きな音で時を知らせる柱時計とか・・・ちょっと不思議だ。
この中でも『ジュンと秘密の友だち』は大好き。
物語の始まり方も、“秘密の友だち”の現れ方(帰り方)も。
でも一番好きだと思うのは物語の健やか、なところ。
主人公のジュンには不思議なことが色々降りかかるんだけど、等身大で受け止められる健やかさがあって、そこに惹かれるんだと思う。
本当に面白くて、そしていとも簡単にその世界に連れ込んでくれる、佐藤さとるさんてステキな人だ。


『ジュンと秘密の友だち』  講談社文庫
佐藤さとる/作  村上勉/絵
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by sibafuki | 2009-10-08 16:47 | 本棚

本棚 その2

月2くらいを目指しているのに、早くも月をまたいでしまいました;;;
そんな本棚2回目です。
本当は別の本を考えていたんですが、最近こればかり読んで(眺めて?)いるので急遽変更。
急遽は私にはよくあることです。

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日本人と日本犬ははるか昔から生活をともにし、その絆を深く育んできたそうです。
縄文時代の人も猟犬としてとてもかわいがっていたようですよ。
そして唯一の家畜だったそうです。
北海道、紀州、甲斐、四国、川上、秋田、そして柴。
馴染みの犬からそうでない犬まで、その魅力、種として残るべくして残ったと言うか、存在価値のようなものが淡々と綴られていきます。
引き綱の距離を保って犬と接する。
入れ込むのでなく、ゆとりを持って、情愛を持って暮らす。
日本犬の持つ、日本人の暮らしの手ざわり。
柴犬と暮らしているからなのか、そんな言葉がとても印象に残りました。

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それにしても、やっぱり、写真がどれもこれもいいのですよーー。
庭で。海で。山で。雪の中で。お祭りのときに。飼い主と一緒に。親子で。兄弟で。
信頼、精悍、友愛、誠実、敏捷(びんしょう)、警戒、無垢、天真爛漫、好奇心旺盛・・・私の思いつく言葉では表現しきれないほどのたくさんの表情をこの犬たちは見せてくれます。
それを繰り返し繰り返し見ている私。
だって、この写真の犬たちなんて、ほんとうにいい顔!!してるでしょう。
こんなカオで走る先には一体何があるんだろう!
いえ、ただただ走るのが嬉しくて仕方ない、それだけなんだろうなあ。



『ニッポンの犬』  新潮文庫
岩合光昭 写真  岩合日出子 文
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by sibafuki | 2009-10-04 20:16 | 本棚

本棚 その1

やっぱり本が好きだなーと思うので、ひと月に2回くらい本について書いてみることにしました。
で、ちゃんとタイトルも決めました。シンプルに『本棚』。
決めました、とエラそうに言うほどのタイトルでもないけどね。
今日はその1回目です。

お月さまが池にうつった自分の姿をそれとは気づかず、是非友達になりたいと思い、つきのぼうやに連れてきておくれとお願いします。
池の中のお月さまにたどり着くまでに、ぼうやが織り成すあれこれが微笑ましくて、ストーリーよりもそのひとつひとつが好きなお話です。
たとえば・・・

『とちゅうで うっかり ほしを けとばすと、 ほしは ながれぼしに なりました。』

『つきの坊やは、むすめの かみに つきのかけらを、 ふりかけました。
 むすめの かみが、 いつも つやつや しているように。』

などなど。
見返しの、お月さまに照らされて影を作っている絵もとてもきれい。

ぼうやと一緒にゆらゆらと、ときにはビューーンと、風に吹かれるままに漂ってみたくなります。

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『つきのぼうや』 福音館書店  
イブ・スパング・オルセン 作・絵  やまのうちきよこ 訳
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by sibafuki | 2009-09-09 09:35 | 本棚

時代小説

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三年くらい前から時代小説を読むようになった。
聞きなれない言葉はたまーに調べてみたり、たいていは流してしまったり、意外といい加減に読んでしまう。
でも繰り返し使われるので案外分かってきたりするものです。
簡単に人が死んだり、その死についても身分の違いで裁きの差があったり、貧乏が半端じゃなくて子を売ってしまう親もいたり。
普通に暮らしていても悲惨な事はすぐとなりにある時代。
それでも本に登場する人々は明るく、助け合い、苦しみを笑い飛ばし、人との関わりを大事にし、季節のうつり変わりを細やかに感じ取る気持ちを持っている。
そんなところにひかれて読んでいます。
宇江佐真理さんは『雷桜』がとってもよかったけれど、こんなふうに普通に暮らす江戸の人たちの日常を綴る話もこれまたいいのです。

『聞き屋与平 江戸夜噺草』 宇江佐真理
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by sibafuki | 2009-08-17 09:51 | 本棚

くんちゃん

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そんな必要は全く無いのですが、ときおり自分の好きな絵本ベスト10とかを考えたりする。
でも結局、いつも順位が決まらず。
好きなものに順位をつけるって難しい。
ただ、絶対にベスト3に入るってわかってるのがこの『くんちゃん』シリーズ。
全部で7冊ありますが、これまたベスト1なんてとうてい決められない・・・
何が好きって、2色で描かれたさらっとした絵も、素直すぎてたまに読みながらクスッて笑いがもれてしまうくんちゃん(それにこの“くんちゃん”て名前も!!原本では何て呼ばれてるんだろう??)も、穏やかなお父さんとお母さんも、訳者の書くあとがきも、この絵本に漂う『好い空気』が大好き。
なんでもない日常がホントに心地よくて幸福だと思ってしまう。
『くんちゃんのもりのキャンプ』はくんちゃんシリーズの夏の本で、いとこのアレックと二人でキャンプに行くお話。
読み終わったときに本をギュッと抱きしめたくなるようなくんちゃんらしさが満載です。

『くんちゃんのもりのキャンプ』  ドロシー・マリノ作 ・ まさきるりこ訳
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by sibafuki | 2009-08-09 19:36 | 本棚