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sawa sawa ・・・

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カテゴリ:本棚( 59 )

本棚 その17

星めぐりの歌  


あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あおいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたい
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うえは
そらのめぐりの めあて。


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あまの川 宮澤賢治童謡集


先日、新聞に『アメニモマケズ』が掲載されていた。
その有名すぎる詩を、今まできちんと読んだことがなく、初めて集中して読んだ気がする。
後半7行がすごい、と思った。
切り取って台所に貼りました。
サウイフモノになれなくても、そういう気持ちを抱いていた人がいたことを、せめて、いつでも思い出せるように。
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by sibafuki | 2011-07-10 08:25 | 本棚

ブッククラブ

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ネットの本屋さん、ことり文庫さんで、4月からブッククラブを始めました。
毎月、1冊もしくは2冊、絵本が届きます。
6月は、いせひでこさんの『ルリユールおじさん』という絵本でした。
ルリユール、という言葉も知らなかったし、そういう職業も知らなかった。
製本職人のことだそうです。
日本では生まれなかった文化、だとか。

舞台はパリ。
美しい水彩画・・・グレイや青や茶色をメインにした控えめな色使い・・・、流れるようなストーリー、走る子供とゆっくり歩く老人、大人っぽい絵本、です。
それは子供には不向き、というのじゃなくて・・・だって、こういう絵本を好む子供もいると思うし、逆に好まない大人もいるかも。
大人っぽいというのは、色使いとか、ページに漂う空気とか、二人の会話とか、パリという街のイメージとか。

ことり文庫の店主さんは、この絵本の表紙が大好きなのだそうです。
ホント、素敵だ。飾って眺めていたいほど。
私は・・・そうだな、パリの町並みもいいけど、最後ひとつ手前のページが好き、かも。
あと、ルリユールの無骨で優しい手にも見入ってしまう。
作者は、その手仕事のひとつひとつをスケッチしたくて、パリにアパートを借り、何度も何度も工房に通ったのだそうです。
そんな熱い思いが伝わる、素晴らしい一冊です。

『ルリユールおじさん』 理論社
 いせひでこ・作  

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おまけのことりタイムス。これがまた、可愛らしくて、楽しくて。
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by sibafuki | 2011-06-21 19:45 | 本棚

空から

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モンゴルの絵本、といえば「スーホの白い馬」でしょうね。
こちら↑↑↑は私が最近出会ったばかりの、モンゴルの絵本です。
モンゴルといえば草原、広い空、乾いた空気、そしてゲル、でしょうか?
あまりモンゴルの知識がない私がイメージするのはそのくらいです。
あとは朝青龍とか?・・・まぁ、それはおいといて・・・

アローハンという女の子と、ホンゴルという羊の物語。
ゲルを移動させながら暮らす、アローハンたちの幸せと困難が描かれる。
その幸せはとてもささやかでつつましいものだけど、それは何物にも代え難く、そして愛情に満ち溢れている。
人生最上の幸せというのはこういうものなのだ、と気づかされる。

しかし、自然は容赦なく、そんなアローハンたちのつつましい幸せを脅かしていく。
自然とともに暮らす、ってそういうこと、なんだろう。
でも、彼女たちはくじけたりしない。
立ち直るためのすべを知っているから。
すべを知っている、ということはとても大切だと思う。
私たちが生き抜いていくために・・・
「春の大雪は、夏のよい草をめぐんでくれる」のだから。
ただし、すべを知らなければ駄目だろう、おそらく。

最後にとても素晴らしい青空が広がる。
私はこの目でモンゴルの空を見たことがないし、このさき見ることもない、たぶん。
でも、そんな青空が、この、私が住む町の空をたどっていけば、きっといつかたどり着く場所にある、と思うと、なんだか、嬉しくて仕方ない。

雲になったホンゴルはアローハンに語りかける。

「アローハン、かなしまないで。『風向きはだれにもわからない』というではありませんか。いのちは、永遠にはつづかないものなのです。わたしは、雲になって、これからもずっとアローハンのことを見ていますよ。だから、元気をだして」

今、日本の空からもきっときっと、たくさんの人が、言葉を語りかけていることでしょう。
どうか一人でも多くの人が、その声を聞くことが出来ますように。


『アローハンと羊 モンゴルの雲の物語』こぐま社
 興安・作  蓮見治雄・文/解説   
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by sibafuki | 2011-05-14 11:42 | 本棚

叶うものなら・・・

ときどきマンガにハマる。
ちょっと前には友人から借りた『ONE PIECE』で、そのもっと前は『風の谷のナウシカ』だった。
陸奥A子さんのマンガはハマる、というのではなく、この人のマンガに憧れつづけて過ごしてきた、というような気がする。
初めてオークションで落札したのもA子さんのマンガでした。

そして、つい先日までは『動物のお医者さん』だった。
このマンガ、ハマるの、何回目、だろうか・・・
本棚の一番手前に箱ごと(大人買い、しましたので♪)ドン、と置いてあり、時々読むんです。
健気で頼れる、顔は怖いけどおっとりしたチョビや、義理人情にあついミケ、ネズミ嫌いの獣医学生二階堂くんや、血液が大好きな菱沼さん・・・に会いたくなるときが、定期的にやってくるのだ。
イレギュラーな登場人物だけど、犬ぞりで活躍するハスキー犬たちがいて、その子たちが大好きなので、その回が近づいてくると、胸がわくわくしてくるほど。
いやな人は誰も登場しないし、動物ものだからといってポロポロ泣かせるようなストーリーじゃない。
でも決してあきることはないし、動物たちがいとおしくて仕方ない。

叶うものなら、私もふきちゃんとともに登場させて欲しかったくらい、好きなマンガです。

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『動物のお医者さん』全8巻  佐々木倫子


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先日夫の誕生日でした。
休日はゲームとゴルフの打ちっぱなし、ときどき犬の散歩と草むしりの51歳029.gif
おめでとう♪ありがとう♪健康第一でお願いします♪
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by sibafuki | 2011-04-20 13:31 | 本棚

ナルニアのこと。

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ナルニア国ものがたり、です。
映画も第三章まできましたね。
地震の二日前に観てきました。
私は、六巻目の『魔術師のおい』が一番好きなので、ぜひ、映像でも観てみたい。
六巻目はナルニアの国の始まりの章です。
今までのいろいろな不思議が解けてきます。
そういうの、知ったときのワクワクを書きたいけど、知らない人には楽しみにしていてほしいので、ガマンします;;;

映画は、すごく壮大なファンタジーとして描かれていて、もちろん観ていて楽しいです。
今回は3Dにもなっていたし。
勝手に想像していたナルニアの住人たちが、実態として登場するのは本当に面白い。
今回は“のうなしあんよ”
次回なら“泥足にがえもん”
そして第一章の“フォーンのタムナスさん”

映画を観て、本を読もうとする人は、ちょっと違和感を感じるかもしれない。
なんというか、本では、壮大、といより、おとぼけ、な感じだから。
ちょっともたもたしてるし、言い回しも聞きなれなかったり。
だから戸惑うかも。
つまんない、って思う人もいるかもしれない。
逆に、それがとっても魅力的に感じる人もいるでしょう。
ファンタジーってそういうものだと思うから。
人の中に、ファンタジーを必要としている何かがあったとして、でもその“何か”の中身は、一人一人違ってるんじゃないかと思うから。
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by sibafuki | 2011-03-28 09:17 | 本棚

『幻夜』

もうずいぶん前に、友人から借りたままの本、東野圭吾の『幻夜』を先日ようやく読んだ。
すごく厚みのある文庫本で、でも、推理小説だから、一気にいかないと前半を忘れてしまいそうで、それで読むタイミングをはずしていたのでしょう。
でも、それは、要らぬ心配でした;;;
読み出すと止まらない、というか、展開が知りたくて、知りたくて、ちょっとの時間があれば読む。
ご飯の支度の合間にも読む。
仕事に行く前の5分でも読む。
そんなとりつかれたような日々、でした。
面白かったです。
恐るべしオンナ、深海美冬。

この『幻夜』は『白夜行』の続編なんだけど、最後までそのことを思い出させない。
読み終わってから、そうだ、続編だったんだ、そういうつながりだったんだと、感心してしまったワタシです。
推理小説を読むときに、推理しながら読むことをあまりしないので、そう感じるのかなぁ。
その前に読んだ『さよならドビュッシー(中山七里)』も、よくよく考えれば察することが出来たであろうに、ホントにびっくりさせられたから。

『幻夜』を読んだあとに『きのう僕が死んだ家』も読みました。
実はこれは一度読んでます・・・推理小説を再読するのって、変、かな?・・・
このトリックを知ったときの驚きは今も忘れられない。
そして、自分も一緒にその場にいる気分になってしまって、本当に怖かった。
東野圭吾作で、私が一冊オススメするなら、この本です。


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ほったらかしにしていたプランターの片隅で、今朝、ひっそりと咲いていた。なんて力強くて健気・・・
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by sibafuki | 2011-02-18 08:56 | 本棚

本棚 その16

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『抱擁、あるいはライスには塩を』を読み終えた。
私にしてはめずらしくゆっくりゆっくり読んだ。
本を読むとき、登場人物のなかで自分に一番しっくりくるのは誰だろう、とよく考える。
この本のように登場人物の多い話では特に。
でも、江國さんの話の中に、そういう人はあまり出てこない。
好きだ、と思ったり、面食らったり、わかるわかるそういうの、と思ったり、ちょっと今度まねしてみよう、と思ったりすることは頻繁にあるんだけど。
江國さんはきっと、陸ちゃんだろうなぁ。
菊ちゃんもちょっとあるかも。
うーーん、でもきっと陸ちゃんだ。
なんて、江國さんのことなんて、ぜんぜん知らないのにへんな読者だ。
面白い話だった。
『流しの下の骨』も好きだけど、これはもっと、なんというか、スケールが大きい。
そして、もっともっと、変わっている。
もともと、江國さんは家族ほど変わったものはない、みたいなことを言っていたし、どこの家にもその家ならではの何か、がある。
秘密っぽい何かが。
柳島家ほどではないにしても。
それを江國さんが書くのですから、なおさらあぶなっかしくて、どきどきする。

そして今、『がらくた』を読み返している。
途中に、筋とは関係ないけど・・・厳密に言えば筋とは関係ないくだりなんて、ないんだろうけど・・・アメリカ帰りの母と娘が映画を見終わって、その字幕について話す場面がある。
私には永遠にできないけど、それはちょっとあこがれる場面。


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この前のうさぎ年に作ったタペストリー。キットを買って作ったものだけど、自分で自分をすごい、と思ってしまう細かさ!うさぎ年だから飾ろうかと思うけど、なぜだかどこに飾っても引き立たないから、ブログに載せて満足することにしました。
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この子たちだけ玄関に吊る下がってます。
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by sibafuki | 2011-01-29 13:26 | 本棚

年末年始の本

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最近この4冊を変わりばんこに読んでいる。
江國香織さんの『抱擁、あるいはライスには塩を』と
佐野洋子さんの『役にたたない日々』と
『伝統こけしのデザイン』と
『日本の犬』と・・・

後者2冊は読み物、でもあるけど、見るモノでもあるので、もう何回も繰り返しめくっています。
そのたびにため息ついたり、心奪われたり、和んだり。
愛すべきこけしと犬。

江國さんのこの本は、とても面白くて、変わっていて、でも、江國さんなので、私は安心して読み進んでいける。
そんなところが気に入って、わざとぼちぼちと読み進めています。
すごく生意気な言い方なんだけど、これぞ江國さん!!と思う一節があって・・・
内容を書き出したいくらいですが、これから読む人もいると思うし、51ページの鳩のステンドグラスのくだり、とだけ書いておきます。
私が江國さんを好きなのは、こういうところなのですよ。

佐野洋子さんのエッセイを読むのは初めて。
最初はその書きっぷりに、ちょっと面食らうけれど、だんだん心地よくなるから不思議、です。
もう亡くなられてしまったけど、私はこれから佐野さんと出会っていく。
本は楽しい。

今年も本読みます。
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by sibafuki | 2011-01-05 16:11 | 本棚

本棚 その15

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クリスマスの絵本はいっぱいあって、この「ミシュカ」はどのくらい知られている本なんだろう。
大きな書店のクリスマス絵本コーナーに行っても、あまり見かけることがないので、ふとそんな事を思った。

ミシュカはぬいぐるみのくまの子です。
持ち主の女の子にあまり大切にしてもらえなくて、「ある朝、悲しくて何もかも嫌になり」、家出をするところから始まるお話。
でも、そういうミシュカもあまりいい子とはいえません。
ミソサザイを脅かして飛べなくさせてしまったり、蜂蜜のビンのふたがあかないことに短気をおこして蹴飛ばしたり。
でも、そんな場面もとてもユーモラスで、憎めないんですけどね。
特にミソサザイとのやりとりとか♪
そんなミシュカが「クリスマスの夜にはなにかひとつ、いいことをしなくてはいけない」ことを知ります。

ストーリーは多分ありふれているのかもしれません。
なのに、こんなにもせつなくさせるのは、描かれたミシュカの表情と、そして訳、でしょうか?
怒っているミシュカ、意気揚々と歩くミシュカ、一生懸命手伝うミシュカ、そして最後、ちょこんと靴にすわるミシュカ・・・

「ミシュカは、肩をそびやかし、足をできるだけ高くあげ、いち、に、いち、に、と家のなかへはいっていきました。」

その頃にはもう胸がいっぱいになってしまいます。
私がオススメしたいクリスマスの一冊です。



余談ですが・・・
「ミシュカ」の洋書をいつか見たのですが、色使いや絵の雰囲気が全然違っていたような。
どうしてそのまま日本語版も作らなかったんだろう?
ジェラールさんはこれでいいんだろうか?


『ミシュカ』 セーラー出版
マリイ・コルモン 作
ジェラール・フランカン 絵
末松永海子 訳


***追記*** 
もともと「ミシュカ」の挿絵はロジャンコフスキーさんという人によって描かれていたのですが、ハードカバーで再販されたとき、その人の絵は使われずジェラールさんが模写したのだそうです。なるほど!
なので“カストール文庫”の「ミシュカ」は原画のまま、なのですね。
うーん・・・本に歴史アリ、でしょうか?
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by sibafuki | 2010-12-10 11:49 | 本棚

繰り返して読む、ということ。

同じ本を繰り返して読む、ということが案外好きだ。
そういう本は、初めて読んだ時、あぁ、きっと、これはいつかもう一度読むだろう、と思う。
ジャンルは決まってなくて、小説でも物語でもエッセイでも、たとえば推理小説で、結末やその経過がわかっていても、読んだりする。

私は予定外、というのがどうにも苦手で、段取りを組み、安心して物事を進めたいタイプ。
これはもう、なんといわれても直らない(・・治らない?最近こういうのが、とんと分からない・・)と思う。
だってそうやって40数年間きちゃったんだもの、仕方ない。
そういうタイプなんだから。
でも決して、几帳面とか、細かい性格とか、ではないのです。
それはまた、別の問題。

話しが外れてしまったけど、だから、再読も大好きなのだ。
安心して自分の好きな世界に入っていける。
これは私にとって読書のもう一つの醍醐味。
いつもそこに、手の届くところに、行きたい場所がある。
行っても行かなくてもかまわないし、途中でやめてもいい。
気のすむまでいたっていい。
そこにあるということ、それだけで本当に幸せだ。

つい最近『にほんのいきもの暦』という本を買った。
これなんて絶対、何度も何度も読むだろう。

そして、恥ずかしい話だけど、この本で私は初めて知ったのだ。
日本には二十四節気と呼ばれるものがあるが・・・あ、これはね、知っていましたよ・・・たとえば9月23日は秋分でした。
でも、秋分というのは23日だけ、じゃないんですね。
23日から10月8日の寒露までの約2週間が秋分という節気なのだと。
そういうふうにして、日本の一年は24個に分かれているんだと。
そしてさらに細かく、ひとつの節気を3つに分け、具体的な自然の変化を示した七十二候、というものがある、ということ。

どんな人が考えたんだろう。
その細やかな感覚に、わたしはただうっとりするけど、でもきっと、生活に根ざしたものだったのだろう。
ちなみに今の頃の候は『水始めて涸るる』
田んぼから水を抜いて乾かすこと、だそうです。

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今朝、キンモクセイの匂いをかいだ。
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by sibafuki | 2010-10-04 15:16 | 本棚