ちょっと固い話です。
資格取得の勉強で学んだことの中に、動物を虐待から守る5つの自由というのがあった。
飢え、渇きからの自由
不快からの自由
苦痛からの自由
恐怖、抑圧からの自由
自由な行動をとる自由
これは産業動物と呼ばれる家畜のために掲げられた自由である。
最初にその理念が掲げられたのはイギリスで、1960年代半ばのこと。
先日目にした冊子に、この5つの「自由」が「解放」となって載っていたので読んでみた。
今はさらに見直され、5つの解放となり、イギリスで提唱されているという。
家畜にとって良い環境で育てようというもので、それは私たちが食すためのよい環境というよりは、家畜がストレスなく動物生来の行動が出来る環境のこと。
例えば鶏。
バタリーケージ養鶏という飼育方法がある。
卵のパッケージに「平飼い」と書かれていなければおそらくバタリーケージ養鶏なのではないかな、、
気温や換気も自動制御されて、清掃もしやすく衛生的。経済効率もよく、広い土地がなかなか臨めない日本では殆どがこのケージ飼いらしい。
鶏は元来止まり木で体を休めるらしいのだがその止まり木はなく、習性である地面をつつくことも出来ず、狭い中で鶏同士が傷つけあわないよう嘴をわざと短く切られたり、ケージにこすれて羽が剥離されたり、、、
鶏に与えるストレスが多いことから、海外では禁止する国や州も多いと言うが、日本ではまだその規制はない。
1パックが百数十円の卵を生んだ鶏は、ストレスでその生涯を終えのかなぁと、これからスーパーでパックを見るたびに思ってしまう気がする。
アニマルウェルフェアという考え方、直訳すると動物の福祉、となるそうだ。
EU諸国等ではその考え方に則して生産されている肉類には認証シールが貼られたり、国が補助金を出してバックアップしていたりする。
いただきます、と言う素晴らしい言葉を持つ日本なのに、いただく動物に対する意識はあまり高くない。
書き連ねてきた私自身も知らないことばかりだ。
虐待とは、暴力を振るったり、食べ物を与えなかったり、だけではないのだ。
知らずにいることも多分、その一つなんじゃないかな。
長くなりました。
今日感じたことを、きちんと残しておきたいと思ったので書いてみました。