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sawa sawa ・・・

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読み心地

近所にある図書館に最近よく通う。
小川洋子さんの本を借りるために。
「人質の朗読会」
「ことり」
「貴婦人Aの蘇生」
「最果てアーケード」
そして
「密やかな結晶」は昨日読み終わったばかり。

小川さんの物語はどれも静かだ。
読み心地がいい。
どんなに奇想天外でも、伸るか反るかの場面でも、心穏やかで読み進められる。
きっと、小川さんの操る言葉が美しいからなんだろう。


個人的な感覚なのですが…
小川さんの小説は、季節なら冬で、一日で考えるなら朝だと思う。
そして色ならグレイ、白が混ざった明るめの…

・・・ちなみに江國さんの小説のイメージは夏で、夜に近い夕方、色は濃紺(あくまでも個人的に、です)。
でも江國さんの場合、それが彼女自身のイメージなのか、彼女の小説のイメージなのか、よくわからない・・・


そしてこの「密やかな結晶」も、相当奇想天外だ。
最初は驚き、何を思ってこんな世界を生み出したのだろうと思う。
しかし、次第に馴染んで行く。
やがて自分もそこに暮らす住人のひとりとなり、次にやってくる「その時」を待つようになる。

ゆっくりと、流れるように、音もなく、奇想天外は繰り広げられる。
どうなってしまうのかと思いながらも、読んでいる私の気持ちは落ち着いている。
ただ一つ一つの言葉を追っていくことに、なんの抵抗も感じない。

たぶん、それがきっと、読み心地がいい、ということなんだろう。


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by sibafuki | 2013-10-02 11:25 | 本棚
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