安房直子さんの「だれも知らない時間」というお話がある。
長く長く生き続けてきて、まだまだこの先もたくさんの時間を持っている亀から、青年と少女が時間を分けてもらうのだ。
青年は祭りの太鼓の練習のために、少女は入院している母親に会いに行くために、一日一時間だけ“だれも知らない時間”を使う。
亀は、深夜12時を過ぎてからその一時間をくれるのだが、私がもらうならそんな時間はだめだ。
だって、眠くて眠くて、とても眠る以外のことには使えない。
なので、朝、家族が起きてくる前の一時間がいいかも。
一番効率よく使えそうだから。
「モモ」にもあったけど、時間の流れって、本当に人それぞれだ。
あっという間に過ぎてしまうのは、忙しいからじゃない、と思う。
昨日と同じ今日、一年前と同じ今日、それも幸せなこと。
でも、“ちょっと違う自分”になることが、出来るか出来ないか、それは時間の使い方にもあると思う。
亀から時間をもらうことはないだろうけど、自分で時間を生み出すことは出来るのだ。
来年の課題、です。
2012年はミナのカバーで♪