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旅をする木

始めの1ページ、9行目。

・・・どうしようもなく些細な日常に左右されている一方で、風の感触や初夏の気配で、こんなにも豊かになれるのですから。
人の心は、深くて、そして不思議なほど浅いのだと思います。
きっと、その浅さで、人は生きてゆけるのでしょう。


その言葉に、共感したし、打たれた。

星野さんのことは写真家、ということしか知らなかった。
そしてもう亡くなってしまっている。

星野さんはこの本で“情報がきわめて少ない世界が持つ豊かさ”や、“人間の日々の営みと平行して流れるもう一つの時間の大切さ”を、言葉を変えて何度も言っている。

アラスカで暮らした彼は、生活の中でそのことを実感していったけど、私たちはたぶん、意識しなければ・・・いえ、もしかしたら意識していても、難しいことかもしれない。
でも、日本にだって四季はあるし、動物はいるし、自然はある。
本当に望むなら、変わっていけると信じていたい。

どこかで立ち止まって、自分の目で見て、肌で感じて、自分の心にじっと耳を傾ける。
そして、方向を決める。
そんな、わかってるようでわかってないことを、星野さんは優しく、強く、魅力的な言葉でささやいてくれている。

もっと、この人の本を読みたいし、この人が写したものを見たい、と思った。
そして、大人も子供も、たくさんの人に、ぜひ、星野さんの世界に触れて欲しいと思う。


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『旅をする木』 星野道夫
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by sibafuki | 2011-09-28 13:55 | 本棚 | Comments(5)
Commented by kazeyohuke-byun at 2011-09-28 17:08
おばんです。
浪人中に私はこの本と出会いました。
それ以来、少し立ち止まろうかな…
と思う度に、この本を開いています。
また、他にも「ノーザンライツ」や「長い旅の途上」など、
心魅かれる本がたくさんあり、
それらの本はいつでも読み返せるように、
本棚の見えるところに置いております。

今日もまた読みたくなってきました^^
Commented by そら豆 at 2011-09-29 10:02 x
mayuさん、おはようございます。
私は、星野さんの奥様が語る『星野道夫と見た風景』という本を
とても大切にしています。
この本に出会って地球上のもの全てが大事で
自然も人も動物も愛するということを感じました。
星野さんの美しい写真と奥様が愛した星野さんという人が
感じられる本です。
Commented by sibafuki at 2011-09-29 21:04
Tommyさん♪
そうですね、そういう本だと思います。
私もきっとTommyさんのように、この『旅をする木』を何度も読み返すでしょう。
2冊目は写真も見たかったので『アラスカ永遠なる命』を選びました。
ゆっくり、じっくり、読みますね。

そら豆さん♪
私はこの本が初めて出会う星野さんの本でした。
皆さん、いろいろな思いをもって星野さんの本を大切にしているんですね。
とても嬉しい気持ちです。
そら豆さんが大切にしているその本も、きっといつか読んでみます。
ありがとう。
Commented by 琴子 at 2011-10-04 21:39 x
mayuさん、わたしも星野さんの文と写真に、励まされる
想いで、ときどき本棚からとりだします!
言葉が澄んでいて、写真でハッとして。
DVDチューナーが新しくなっても、以前撮った星野さんの
連続番組が捨てられず、時々見返したり。
すごい方ですよね。

mayuさんの記事で、久しぶりにパラパラと写文集を
観ていたら、下の娘ものぞきこんできて、その写真の
存在感にすっかり惹きこまれていました。
いい機会を与えてくださって、ありがとうございます♪
Commented by sibafuki at 2011-10-05 08:51
琴子さん♪
撮った番組が捨てられない・・・あぁ、そうでしょうね。わかります。
私も今、星野さんの映像を見てみたくて・・・
DVD幾つかあるようなので、迷っているところ。

星野さんの行動力、まっすぐで優しい心、それによって残すことが出来たもののすごさに、今さらながら感動しています。

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