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本棚 その15

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クリスマスの絵本はいっぱいあって、この「ミシュカ」はどのくらい知られている本なんだろう。
大きな書店のクリスマス絵本コーナーに行っても、あまり見かけることがないので、ふとそんな事を思った。

ミシュカはぬいぐるみのくまの子です。
持ち主の女の子にあまり大切にしてもらえなくて、「ある朝、悲しくて何もかも嫌になり」、家出をするところから始まるお話。
でも、そういうミシュカもあまりいい子とはいえません。
ミソサザイを脅かして飛べなくさせてしまったり、蜂蜜のビンのふたがあかないことに短気をおこして蹴飛ばしたり。
でも、そんな場面もとてもユーモラスで、憎めないんですけどね。
特にミソサザイとのやりとりとか♪
そんなミシュカが「クリスマスの夜にはなにかひとつ、いいことをしなくてはいけない」ことを知ります。

ストーリーは多分ありふれているのかもしれません。
なのに、こんなにもせつなくさせるのは、描かれたミシュカの表情と、そして訳、でしょうか?
怒っているミシュカ、意気揚々と歩くミシュカ、一生懸命手伝うミシュカ、そして最後、ちょこんと靴にすわるミシュカ・・・

「ミシュカは、肩をそびやかし、足をできるだけ高くあげ、いち、に、いち、に、と家のなかへはいっていきました。」

その頃にはもう胸がいっぱいになってしまいます。
私がオススメしたいクリスマスの一冊です。



余談ですが・・・
「ミシュカ」の洋書をいつか見たのですが、色使いや絵の雰囲気が全然違っていたような。
どうしてそのまま日本語版も作らなかったんだろう?
ジェラールさんはこれでいいんだろうか?


『ミシュカ』 セーラー出版
マリイ・コルモン 作
ジェラール・フランカン 絵
末松永海子 訳


***追記*** 
もともと「ミシュカ」の挿絵はロジャンコフスキーさんという人によって描かれていたのですが、ハードカバーで再販されたとき、その人の絵は使われずジェラールさんが模写したのだそうです。なるほど!
なので“カストール文庫”の「ミシュカ」は原画のまま、なのですね。
うーん・・・本に歴史アリ、でしょうか?
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by sibafuki | 2010-12-10 11:49 | 本棚
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