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本棚 その14

インターネットが普及しているおかげで、知りたい情報をあっというまにつかむことができる。
それはとてもありがたく、便利だ。
本だってわざわざお店に出向かなくても、ポチっとするだけで家のポストに届くのだ。
送料だってほとんどかからずに。
迷っているときは読者のレビューを見て、ふーーん、そうなんだ・・・じゃ、やめとくか、とか、これはナンだか好みっぽいぞ、とか、自分が買うべきかどうか、ある程度判断もできる。
だから・・・最近、本屋さんで買うのは雑誌くらいだったのだ。

この本を本屋さんで見つけたとき、あ、懐かしいな、昔、たしか読んだよな、でも、どんな内容だったっけ?・・・そんな、ふら~っとした気持ち。
手に取り、読む読む読む・・・
・・・・・
・・・・・
最後まで読んだとき、自分が泣きそうになっていて慌ててしまった。
こんな悲しくてせつない気持ちになる本を、たしか昔読んだのに、ほとんど記憶にないなんて。
そんなことにも驚いた。
私が変わったから、だろうか。
大人になり、母になり、子どもの成長をみてきたから、だろうか。
失いたくないものを、たくさん抱えてしまったから、だろうか。

家に戻り、もう一度読んでみる。
やっぱり悲しかった。
原題は“The Giving Tree”というのだそうだ。
(おおきな木、と最初に訳したのはほんだきんいちろうさんという方。この訳、いいですね。)
与えること。
求めないこと。
ずっと続けていくこと。
そして、そこに幸せを見出すこと。
とても出来そうにないけど、それが出来たらその人は、誰がなんといおうと、やっぱり幸せな人なのだろう。

本を読んでの感想は人それぞれだ・・・当たり前だけど。
これが正しい模範感想、なんて、絶対にない。
上手くいえなくても、誰かに伝えられなくても、もやもやしてても、それでいいんだ。
ちゃんと心に残ったその本は、自分の一部になって、これからの自分を作ってくれるから。

この本は私にとって、特別になるだろう。
何年かして読んだ時、また違った印象を持つかもしれない。
そんな楽しみもある。
そして、本との出会い方だって、きっと、すごく大切なんだと思う。

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『おおきな木』 あすなろ書房
シェル・シルヴァスタイン 作 
村上春樹 訳
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by sibafuki | 2010-09-11 10:26 | 本棚 | Comments(0)
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