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「インパラの朝」

支援て、ボランティアってなんだろう。
貧しさって、豊かさってどういうことだろう。
今までにも折に触れ考えたことはあったけど、でも・・・よくわからない。
分かったような気持ちになったことはあっても、時間がたっていくと結局、やっぱり、よくわからないのだ。

西アフリカの章で中村安希さんは言っていた。
先進国で不要になった車やバイクやパソコンが、リサイクルとして途上国へ輸出される。
そして、その古い車やバスが排気ガスを撒き散らし、大気汚染を起こすのだそうだ。
その後、壊れたそれらは行き場を失くし、森や砂漠に捨てられたり、スラムの住宅街で鉄くずとなって錆着き、漏れたエンジンオイルが染み込み汚泥をつくる。

そうならないために少しの予算を削り、メンテナンスの知恵、再活用のための体制を整えてはどうか、と安希さんは言う。
そしてそういう“ささやかな”支援が先進国で好まれない理由もあげている。

幸せに生きていく基準が、生まれた国がどこかによって、変わってしまう。
それは悲しいことに思われがちで、確かにそういう部分もあるけど、でも、そうでもないかも・・・と思った。
不幸なのは、幸せの基準を押し付けられることで、大切にしてきたものを奪われていくことだと思う。
そして、時としてそれが支援とか、国際協力と呼ばれてしまうことだ。
安希さんが出会ったウガンダの子どもたちのもとには、あまりボランティアが来たがらないらしいけれど、子どもたちが不幸そうには思えなかったから。

「インパラの朝」は高校の課題図書になっているらしい(なので、一週間しか借りられず、必死に読んだ)。
本当に、多くの高校生が読んでくれればいいと思う(娘含・・・)。
別に感想文なんて書かなくていいし、どう思ったかなんて言わなくていい。
ただ、自分の心の中で、知らなかった事実を受け止めるために、もやもやと葛藤したらいいと思う。

私にとっても・・・知りたいことも、知りたくないことも含めて、まだまだ世界は知らないことばかりだ。

この本を読むきっかけを作ってくれたKさん、ありがとう。
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by sibafuki | 2010-07-10 12:15 | 本棚 | Comments(2)
Commented by 琴子 at 2010-07-12 23:15 x
mayuさん、読まれたんですね!
もやもや葛藤したらいい・・・ わたしもそう思います。
わたしもまさに自分がそうですし。
なにが正しいかわからなくなる感覚から、でも少しずつ自分の頭で
考えてみようとすることで、無関心から少し進歩した気がします。
わが娘たちも、読んでくれるといいんですね。
でも・・・
夏休み用の本代の請求は、指定の岩波文庫代だけでした(苦笑)
Commented by mayu at 2010-07-13 20:00 x
町の図書館は貸し出し中だったのですが、予約をしたら4,5日で連絡があり、一週間ですが借りられました。
女性ならでは、の部分もあって、思ったより読みやすかったです。
先進国、そして、途上国、それぞれの意識の問題は、本当に深いのですね。
支援て・・・いったい何のための支援なのか、考えさせられます。



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