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本棚 その11

高校2年生の娘の髪は長い。
背中の真ん中くらいまであります。
小学生の頃は、それでも肩の辺りまで短くした事がありましたが、いわゆるショートヘアだった娘の記憶をたどっていくと、幼稚園に入る前、3歳くらいまでさかのぼってしまう。
そう、彼女は物心ついてから、ずっと、ショートにすることにはだんじて「No!!」でした。。。

たかどのほうこさんの絵本に出会ったのは、ちょうどそんな頃、娘が幼稚園くらいのとき。
彼女がこの絵本に興味を持ったのと、髪を切るのを嫌がったのは、なにか関係があったのかなぁ・・・と、今になって首をかしげる鈍い母です。

『まあちゃんのながいかみ』のまぁちゃんは、妄想の世界でぐんぐんぐんぐん、ぐるぐるぐるぐる髪を伸ばす。
その妄想のなんと奇想天外なこと。
それまでに私が出会った、日本の作者の絵本にはちょっとない発想。
ちょっとこれは、したくないな・・・と大人は思うような妄想も、子どもには刺激的だったのかも。
だって、こんなの、からまっちゃうじゃん、傷んじゃうじゃん、臭くなっちゃうしさーー・・・・・あーーダメじゃん、もう、絵本を楽しむ心を失ってますね;;;
でも、絵がとっても可愛らしくて(まあちゃんの妄想の世界はカラーで、お友達に話して聞かせる場面はモノクロなんですよ)、↑そう言いつつも大好きな絵本です。

このあと、たかどのほうこさんの児童書も読みました。
『時計坂の家』は図書館で借りて読んだので、手元にはないんだけど、そのミステリアスな世界にぐんぐん引き込まれていく本。
中学生くらいに戻って、夏休みに集中して読みたかった。
『十一月の扉』も最初は図書館の本でした。
文庫化されたので買ったのですが、ハードカバーの表紙の絵がすごくよかったなぁ。

そして『記憶の小瓶』はたかどのほうこさんの幼い頃を綴ったエッセイです。
まだ途中ですが、たかどのさんの言うように、自分の幼少期の記憶が呼び覚まされてきます。
それは、家にはまだ自動車もなく、ただリュックを背負って、お弁当を持って、家族で出かけるだけでも楽しくて仕方なかった、幸せな記憶です。

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たかどのほうこ(高楼方子)・作
『まあちゃんのながいかみ』 福音館書店
『十一月の扉』 新潮文庫
『記憶の小瓶』 クレヨンハウス
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by sibafuki | 2010-06-06 14:04 | 本棚 | Comments(4)
Commented by 琴子 at 2010-06-08 00:44 x
たかどのさんのお話は、絵本も児童書もどれもおもしろくて
わたしも大好きです。
今 高一の娘の、小学校高学年~中学の一番の愛読書が『十一月の扉』でしたよ。
結局、『時計坂の家』も両方持っていったまま、彼女の本になってしまいました。

わたし、『記憶の小瓶』を読んだときに、たかどのさんって小さいときの
記憶が鮮明に残っている方だなぁと思ったのです。
石井桃子さんもそうだけど、そういう記憶を持っている方は、そこを
よりどころにすてきなお話を紡げるのかしらと思いました。
逆に 自分のあまりにもぼーんやりした子ども時代が悲しくなりましたけどね(苦笑)
Commented by mayu at 2010-06-08 19:47 x
私も子どもの頃の思い出はあまり鮮明じゃなくて、ポツリポツリ断片的です。
本当に自分の記憶なのか、それとも後から聞いた話が思い出としてすり替わってるのか、定かじゃなかったり。
やっぱり物語を書く人はそういう羨ましい体質を持ってるのですね。
もちろん、持ってるだけじゃダメなんでしょうけど。

たかどのさんの児童書、私は2冊しか読んでないのですが、どちらも主人公の居場所がすごく好きです。
夏休みに長期滞在するおじいちゃんのウチ。
そして、自分ひとりで下宿する事になった十一月荘。
どちらも叶わなかった憧れ、みたいなものだから、でしょうね。
Commented by ネムリコ at 2010-06-09 09:00 x
私も「十一月の扉」大好きです。
子どもの頃のことを思い出すのです。小学校の時、なかよし8人グループの女の子たちで町を探索していたら、学区外にある雑貨やさんを見つけました。
ちょうど友だちのお誕生日にあげるような、かわいいものばかりが置いてあります。
私たちは歓声をあげ、店内を見て歩き、店のおしゃれなおばさんはにこにこして、私たちとたわいのないおしゃべりしてくれました。
あのお店と、置いてあった置物やぬいぐるみ、ノートなどを思い出します。
新潮文庫版のあとがきが、すごくいいですね。(斎藤惇夫さんでしたっけ?)
Commented by mayu at 2010-06-09 21:44 x
ネムリコさん、こんばんは。
文庫本のいいところは小さくて場所をとらないのと、安価なのと、そしてあとがき、があるところですね。
昔はあとがき、っていうと、よく知らないおじさん;;が、難しい言い回しでで、理解に苦しむような言葉(私にとっては)がつらつらと書き連ねてあったけど、今は、あ、こんな人があとがきを書いてる♪って嬉しくなったり。楽しいです。

昔の自分の体験や、思っていたことと重ねながら物語を読んでいくのは、もう一度そのときの自分に会いにいくようで、幸せな時間です。
ネムリコさんもそんなふうにして、この物語を読んだんですね。
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