キョンキョンと同い年である。
だから、と言うわけでもないけど、キョンキョンのことがときどき気になる。
テレビに出てると見てしまうし、文章を書けばどんなことを書いてるのか気になる。
昔、アイドルだった頃はあまり関心がなくて、好きでも嫌いでもなかった。
もし、同じクラスにいても仲良くはなれないだろうだろうなぁと、ぼんやり思ってた。
あまりにも違いすぎると思ってた。
でもある日、ただひとつ、共通点を見つけたのだ。
「石野真子のファンである」ということ。
私はある時期、石野真子が好きだった。
可愛らしいなぁ、あんなふうになりたいなぁ、どうしたら近づけるかなぁ、とよく思ってたのだ。
ちょっとおとぼけで、おっとりしていて、天然な感じも気に入っていた。
春ラララとか、失恋記念日とか、ジュリーがライバルとか、今でも歌える。
長渕剛との結婚を機に引退したときには、お小遣いで三枚組のLPを買った。鮮やかな新緑を背景に赤いワンピースを着た彼女の写真を覚えてる。
今でも納戸にあるはず、、、
まるで違うと思っていたキョンキョンと私の、憧れてた女子が同じだった!
当時のハタチそこそこの私にとって、それは好きな男子が同じだったことよりずっと親密な感じがしたのだと思う。
それ以来ずっと、私はキョンキョンがなんだか気になっているのだ。
たとえ、石野真子とは全く違う雰囲気を纏う女性になっていったとしても。
今日、本屋でキョンキョンの新刊本を見つけた。
ともに50才になった彼女が何を考えて、どんなふうに日常を過ごしているのか、やっぱり気になってしまう。
交わることのない人生を歩む者同士だけど、もしかしたらまた、思いがけない共通点を見いだすかもしれない。
そんな気がしないでもない、のだ。
私は犬派。キョンキョンは猫派っぽいな、なんとなく。